活動内容
▶DERC CanSat
DERC CanSatプロジェクトは、2018年秋に設立された同志社航空宇宙ロケットクラブDERCを前身として、2020年春より、同志社大学公認団体「同志社ローム記念館プロジェクト」 として活動を行っています。主に、超小型模擬人工衛星の設計や共同実験・大会に向けたCanSatの開発に取り組んでいます。
プロジェクトの目的
- 日本の航空宇宙分野で活用されるような技術を開発すること。
- 将来的に航空宇宙分野での同志社大学の代表団体となること。
- 活動を通して、メンバーが将来あらゆる分野で活用できるであろう技術・経験を積み、長期的に社会に資すること。
▶活動
DERC CanSatでは、航空宇宙に関する知識を身につけるために、CanSatの作成に重点を置いています。実験的な技術を検証・採用し、CanSatや小型人工衛星のミッション達成に有効なものを見極めて設計しています。
活動場所
同志社大学 京田辺キャンパス 同志社ローム記念館 2階
開発体制
メンバーは、構造班・電装班(回路)・電装班(プログラム)に分かれて活動を行います。各班は、十分なコミュニケーションをとってそれぞれの都合を折衝し、よい機体・技術の開発に取り組んでいます。なお、1つ以上の班に同時に所属して活動しているメンバーもいます。
<構造班>
CanSatや小型人工衛星における、可能な限り低コストかつ最適な構造を模索しています。
――設計・解析を高頻度で循環させる設計手法
――加工・組み立ての容易な構造の設計
――さらなる小型化の検討
――3Dプリンタ等による試作とそれによる最適形状模索
――3D CADを用いた設計
――有限要素法解析ソフトを用いた多種類の構造解析
――材料力学による破損検討
――当団体所有の電動工具、機械実習工場の設備などを用いた加工
<電装班(回路)>
高い冗長性を有しつつ、非常に安定し、
外部からの干渉を受けにくい回路・基板等の開発に取り組んでいます。
――アナログ部分とデジタル部分の適切な融合・分離
――部品の性能を最大限引き出す設計
――余裕を持った電源回路の設計
――徹底され、かつ有効なノイズ対策
――エネルギーロスを最小化するように計算し設計
――プリント基板設計ソフトによるアートワーク設計
――自作設備によるはんだリフロー
<電装班(プログラム)>
安定した動作に加えて、説明可能なログを取得できるプログラムの開発に取り組んでいます。
――独自アルゴリズムの開発
――制御工学によるロバスト性の高い制御系の設計・実装
――電力効率に優れた実装
――移植性より速度を重視した実装
――小さな「部分」とその組み合わせによる移植性の担保
――人間可読かつ小データ量のログ方式の模索
――早期の試作による最適手法の模索